株主資本と自己資本その2

株主資本と自己資本。商法が改正になり、株主資本等変動計算書が出来ました。今まで自己資本と言っていたものが株主資本ということになりそうです。

株主資本というと「株主のもの」という感じがします。内容の主なものは、株主が拠出した金額と会社が蓄積してきた税引き後の利益です。蓄積された税引き後の利益はなぜ必要なのでしょうか?

1.将来のクレームに備えて
2.将来の投資に備えて
3.将来の赤字に備えて

私はそう思っております。株主への将来の配当財源という意味ももちろんありますが、将来の会社の苦難に備えてという意味合いが大きいと思います。

上場・公開会社は除いて、中堅中小企業において自己資本という言葉を残したい衝動に駆られるのは以上の理由からです。とはいえ、会社法が施行される2006年5月1日からは自己資本は少数派になってしまいそうです。


記:税理士・公認会計士・会計事務所の方への実務情報応援団:天野隆。512
情報満載:「応援します職業会計人」のメールマガジンこちらから:ホームページはこちらから