人口は2005年に減少になっていたその2

「わが国の人口は減少局面に入りつつある」。2006年12月27日の閣議で、竹中総務相国勢調査の結果をこう報告しました。


2005年10月1日1億2775万6815人。国勢調査速報値
2004年10月1日1億2777万6000人。補正後の数値
1万9000人の減少。

この判断が可能になったのは、竹中氏が公表ぎりぎりになって2004年の推計人口の洗い直しを指示し、上方修正されたからです。2006年2月に発表した2004年の推計人口は1億2768万7000人。このデータと今回の速報値を比べると2005年の人口は7万人増える。「2005年の人口は外国人を含めても4000人の自然減」とした厚生労働省による人口動態の推計結果と食い違い、説明が難しくなっていました。国勢調査では、海外からの転入者を含めた総人口を調べる。日本での出生と死亡の数を推計した人口動態と違いがあっても問題はないのです。 しかし、今回は、同相の「二つの統計の関係をきっちり整理して欲しい」という指示を受けた総務省統計局が、国勢調査の確定値が2006年10月に出てから実施する予定だった補正作業を、急きょ暫定的に2日間で終わらせた。その結果、国勢調査と人口動態推計の結果が「人口減」で一致した、というわけです。

今まで中位数では2007年人口減少という国立社会保障・人口問題研究所の発表よりも早く日本の人口減少は始まりました。http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Mokuji/1_Japan/J_List_14.asp?chap=2-1&title1=1−1.推計結果表−中位推計


記:税理士・公認会計士・会計事務所の方への実務情報応援団:天野隆。425。

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