国に挑んだ税理士の記録その2

公認会計士・税理士の飯塚毅先生をモデルにした高杉良著「不撓不屈(ふとうふくつ)」(新潮社刊)が映画化されます。映画のホームページには次のような前置きという紹介がありました。


「原作者の高杉良氏は、広範囲で、緻密な取材に立脚した、本格経済小説の旗手として、「金融腐食列島」「小説 日本興業銀行」「呪縛」「再生」「小説 ザ外資」など、数々の問題作を手がけてきました。 特に、本映画原作「不撓不屈」は、戦後日本経済史上、希有の事件に基づく実話を小説化したものであり、ある税理士と税務局の壮絶な戦いを、人間存在の根源の視点から描き出した、彼の記念碑的代表作です。本主人公の税理士・飯塚毅は、中小企業の円滑な経営と、従業員への利益還元に利するため、関与先に「別段賞与」制度を勧めていましたが、これを認めない国税局に対し、ついに訴訟するに至ります。しかし、究極の国家権力とは、有事においては軍事権であり、平時においては税徴収権にあります。だからこの「飯塚事件」は、まさに国家権力と一税理士・個人との未曾有の闘争へと飯塚はこの税務訴訟問題を、まさに不撓不屈の精神で戦い抜き、しかも完全勝利します。そんなおよそ信じがたい奇跡の勝利を招いた男の生き様は、一体どのようにして生まれたのでしょうか?」

先生のテープを何度も何度も聞きました。更にお目にかかった時、先生は私にこんな言葉をかけてくれました。「資産税をしているらしいね。資産税を仕事にするには、自己を客観化できないと苦しいぞ!」最初は何を言われているかわかりませんでした。一緒におられた税理士の石川和夫先生、本郷尚先生にその意味を教えていただいたことを覚えています。私にとって自己の客観化は深くて遠い目標のようです。


記:税理士・公認会計士・会計事務所の方への実務情報応援団:天野隆。476
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