国に挑んだ税理士の記録その3

公認会計士・税理士の飯塚毅先生をモデルにした高杉良著「不撓不屈(ふとうふくつ)」(新潮社刊)が映画化されます。映画のホームページには次のような物語の紹介がありました。


飯塚事件
税理士・飯塚毅は、中小企業の経営と従業員への利益還元をのため、関与先に「別段賞与」制を勧めていた。しかし、節税手段としてこれを認めない国税局に対し、昭和37年、訴訟するに至る。被告の東京国税庁が敗訴した場合、権威は失墜する。なんとしてでも飯塚側の脱税幇助の証拠が必要であった。当局は総力を挙げ、徹底捜査に乗り出す。
飯塚側の職員が一人でも関与先の脱税に組していたら・・・。
税理士は、健全な企業会計を支援し、税において相互信頼を前提とする公正さを遵守しなければならないと、飯塚は深く確信していた。しかし、飯塚の信念は、未曾有の死闘の渦中で最大の試練にさらされていく。

飯塚事件の語るもの
飯塚が真に勝利したかった相手とは、国家権力ではなく、私たち、すべての人間の心であった。金銭倫理とは?社会愛とは・・・?何か?飯塚事件は時代を超えて問いかけてくる。」

この内容を小説や飯塚先生からお聞きしてますので、興味が湧いていきます。ここで「事件」と言うのが少し気になります。私は「飯塚裁判」と言うほうが適切な気がするのですが…?。「事件」と言いいますと何か警察沙汰・検察沙汰のような気がします。確かに検察が動いたわけですが、「事件」と称したのは国税サイドだと思うのです。税理士側から見ますと、更に納税者から見ますと、中立な「裁判」と言うのが、それで結果は?と言うことになり適切な気がします。



記:税理士・公認会計士・会計事務所の方への実務情報応援団:天野隆。477
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