会社法改正で変わる純資産の部の中身その6

いよいよ2006年5月1日から会社法が施行され、新しい決算書が登場します。そこで見慣れない勘定科目の性格を解説していこうと思います。たびたび出てくるとは思えませんが、知らないと恥ずかしいという視点でお付き合いください。

純資産の部の中の評価・換算差額等の4つについて触れてきました。
1.その他有価証券評価差額、
2.繰延ヘッジ損益、
3.土地再評価差額金、
4.為替換算調整勘定

最後に財務諸表分析で使う「自己資本比率(=自己資本÷総資本)」という言葉を「株主資本比率」にすべきかという議論です。上場企業分析では既に書籍や分析数字において使っているののも事実です。

私見ですが、私は会社法改正後も自己資本比率をそのまま使ったほうが良いと思っています。理由は280万社ある会社のうち、上場企業は約4000社程度です。株主が流動しない非上場株主がいるほとんどの会社において、あえて株主資本という言葉を使わなくても良いのではないかと思うからです。返済不要の自己資本ということばが適切であるような気がします。


記:税理士・公認会計士・会計事務所の方への実務情報応援団:天野隆。545

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