手形売却損という科目その1

従来、手形を割り引いた場合の割引料については、「支払割引料」あるいは「支払利息割引料」の科目で処理してきました。 財務諸表規則においても「支払利息及び割引料」になっています。1999年1月22日に企業会計審議会が定めた「金融商品に係る会計基準」によって、割引手形の性格を売却によって譲渡・消滅した手形と考えることになった後は割引料ではなく「手形売却損」になっています。
金融商品会計に関する実務指針136では、「割引手形、裏書手形については、原則として二次的責任である保証債務を時価評価して認識するとともに、割引による入金額又は裏書による決済額から保証債務の時価相当額を差引いた譲渡金額から、譲渡原価である帳簿価額を差引いた額を手形売却損益として処理する。」こととなっています。


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