譲渡所得の調査は株式等が狙われている。その2

国税庁は2006年10月18日に2005事務年度における所得税の調査等の状況を発表しました。その中から譲渡所得の調査事績を今回は取り上げます。

調査の内訳は、土地建物等譲渡所得に係る調査件数が10,678件で、うち7,006件から65.6億円の申告漏れ所得を把握しました。また、株式等譲渡所得に係る調査件数は1,787件で、うち1,224件から236億円の申告漏れ所得を把握しました。

株式等の調査は1,044件から1,224件と17.2%も増加しています。土地建物等の調査は6,716件から7,006件と4.3%の増加です。

調査1件あたりの申告漏れ所得は、調査全体の平均では759万円ですが、土地建物等は664万円、株式等は1,323万円となっています。

ここから株式市況の好調さを背景としているのでしょうか?
株式等譲渡所得での申告漏れが目立ちます。


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