東京国税局の査察案件その3

東京国税局は2005年度における査察状況を発表しました。ご承知のように国税局調査部においては、所轄法人が我が国の経済情勢に及ぼす影響力の大きさを十分に踏まえ、また、経済活動の広域化、高度情報化の急速な進展並びに規制緩和等、社会経済情勢の著しい変化に即応し、適正な申告水準を確保するため、厳正かつ適正な調査を実施するとともに、先端的取引の実態解明や新たな調査手法の開発等に積極的に取り組んでいます。

脱税の手口としては、キャバレー、飲食店では売上除外、卸売業では架空原価や架空経費の計上が多く見受けられました。 また、海外取引に関連した脱税や無申告の脱税なども見受けられました。脱税によって得た利益の多くは、現金、預貯金、有価証券及び不動産等で留保されていたほか、海外へ送金しているものも見受けられました。

脱税により取得した簿外資産等の隠匿場所は様々であるが、居宅の風呂場脱衣所の床下収納庫に現金、預金通帳、権利証を隠匿していた。居宅書斎の本棚に並べられた書籍の後ろに、現金及び定期預金通帳を隠匿していた。居宅の寝室天袋内において施錠されたアタッシュケース内に多額の現金を隠匿していた。居宅台所の吊り戸棚内の土鍋に、預金通帳及び定期預金証書を隠匿していた。などのケースを発表しています。


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