アーサーアンダーセンの思い出。入社。その1

アーサーアンダーセンが消滅し、プライスウォーターの流れを汲む中央青山監査法人が消滅しました。時代は変わります。

私が監査法人に就職したのは1974年のことです。
30年以上の前になりました。私は学生でしたので受験仲間の1年後に入社することになります。

青山1丁目の角にプライスウォータハウスがあり、受験仲間の岡井さんが就職しました。
受験仲間の小西さん・前田さんから「この法人は良いぞ!」といわれ、私はアーサーアンダーセンへ。青山1丁目の日本生命青山ビルです。アメリカの会計監査が見たくて入社しました。


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中央青山監査法人その後。その3

監査法人のホームページと報道を比較して見ることにしましょう。


当法人の人員の移籍に関する報道について

'07.03.05

当法人は、2月20日に公表した他の3監査法人との合意に基づき、人員の移籍について、3監査法人との協議及び当法人内における調整を鋭意進めておりますが、一部報道されているような移籍先、移籍人数等に関して、本日現在確定しておりません。

なお、当法人の人員の移籍は監査先企業に対して多大な影響を及ぼすことですので、当法人の一存で決められない側面もあり、従いまして、確定がなされない段階において、移籍先、移籍の人数等について当法人が発表することはございません。


下記は日経新聞2月20日の記事です。
「 大手監査法人みすず監査法人(旧中央青山)は19日、新日本など大手3法人などに監査業務をほぼ全面移管する方針を固めた。3月期決算企業の監査が終わる夏以降、所属会計士や一般職員らを他法人に受け入れてもらう。みすずはカネボウ日興コーディアルグループなど監査先企業で不正会計が相次ぎ信用が低下していた。今3月期決算については業務を従来通り継続、監査先企業への影響を回避する。
 みすずは監査業務を移管する方向で、新日本、トーマツ、あずさの大手3法人などと協議に入った。みすずは現在、京セラなど約600社の上場企業の監査を担当。信用の低下を受けて、みすずでは所属会計士が法人を離脱したり、他法人による人材引き抜きの動きが表面化するなどで、法人運営が混乱していた。 」
ニュースに関して、推測記事は推測記事として、事実は事実として報道すべきという意見があります。ニュースを見たときに、当事者はどう発表しているか?これからは確認しようとする方が増えそうです。


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中央青山監査法人その後。その2

みすず監査法人は2月に次のように発表していました。
http://www.misuzu.or.jp/pr/pr02_00015.html


'07.02.20

みすず監査法人(所在地:東京都千代田区、理事長:片山英木、以下、「当法人」という。)は、あずさ監査法人(所在地:東京都新宿区、理事長:佐藤正典)、新日本監査法人(所在地:東京都千代田区、理事長:水嶋利夫)及び監査法人トーマツ(所在地:東京都港区、包括代表社員:阿部紘武)と、将来における当法人の社員及び職員の全部又は一部の移籍について協議することに合意いたしました。
当法人は、(株)カネボウ事案に起因する業務等の一部停止処分後、監査品質の向上と失った信頼の回復のために様々な施策を全力で実施してまいりました。また、監査責任を全うするために、社員・職員全員が一丸となって監査業務に取組んでまいりました。
しかしながら、現在の当法人を取り巻く状況下で、将来的に証券市場に混乱をきたすことを防止するため様々な施策を検討した結果、現時点において、上記の協議を進めることが最善の施策であると判断いたしました。
当法人は、今後、関係各位からのご理解を賜りますよう誠意をもってご説明申し上げるとともに、監査業務の遂行に全力を上げて取組む所存であります。

これは公認会計士業界としては、一大事です。旧中央青山監査法人の消滅と言うことになります。


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中央青山監査法人その後。その1

中央青山監査法人から名称変更した、みすず監査法人は人員の移籍先を次のように発表しました。http://www.misuzu.or.jp/pr/pr02_00024.html

当法人の人員の移籍について

'07.05.07

みすず監査法人 理事長
片山 英木

 当法人は、当法人の人員の移籍について、他の監査法人との協議及び法人内における調整を進めてまいりました。
このたびほぼ調整を終え、以下のとおりの状況となりましたのでご報告いたします。
新日本監査法人 約 1,060名
監査法人トーマツ 約 400名
あずさ監査法人 約 280名
京都監査法人 約 180名
太陽ASG監査法人 約 60名
あらた監査法人 約 60名
その他 約 360名


 なお、当法人は、現在、業務の引継を鋭意進めており、証券市場の安定を維持するために、各監査法人のご協力を仰いで引継を今後更に促進してまいります。

プライスウォータクーパースネットワークとして中央青山監査法人から分離した、あらた監査法人の人数は次のように記載されています。
http://www.pwc.com/Extweb/aboutus.nsf/docid/784931D62A53C258CA2571CC00116CB5

代表社員・社員  90名
公認会計士・会計士補  485名
US CPA・その他専門職員  473名
事務職員  101名
合計  1,149名  ( 2007年3月31日現在 )

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オープンドアポリシー その3

オープンドアポリシー (Open Door Policy)という用語があります。役員室のドアを開けておくことによって、社員との対話を促進しようとする経営ポリシーです。経営品質賞の用語集にも載っています。

いま税理士法人のトップにいると、この言葉の意味の重さを感じます。当時はなかなかそのドアをたたくことは出来ませんでしたが、今になって対話の重要性を感じます。なかなか出来ませんが、そんな税理士法人にしたいと思う今日この頃です。


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オープンドアポリシー その2

オープンドアポリシー (Open Door Policy)という用語があります。役員室のドアを開けておくことによって、社員との対話を促進しようとする経営ポリシーです。経営品質賞の用語集にも載っています。

当時はパートナーが一室を与えられていました。机と椅子のほかに、打ち合わせができるソファーとテーブルがありました。その部屋のドアが開いているのです。「何かあればいつでも入ってきてくれ。」と監査部門のパートナーである、ホワイティさん、フランクさん、ジャックさんが言われていました。

さらにコンサルティング部門(今のアクセンチュア)のビルさん、マークさん、アーブさんもそう言ってくれたものです。


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オープンドアポリシー その1

オープンドアポリシー (Open Door Policy)という用語があります。役員室のドアを開けておくことによって、社員との対話を促進しようとする経営ポリシーです。経営品質賞の用語集にも載っています。

自由対話促進経営方針とも言われ役員室のドアを開けておくことによって、社員との対話を促進するアーサーアンダーセンで言われたことです。私が1974年9月に入社したときに、最初に教えていただきました。印象に残っていることばです。


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